研究課題
平成21年4月から6月にかけて必要資料を入手し分析を開始した。7月8日~10日にオーストラリアのメルボルン市のMonash Universityで行われた第3回国際翻訳・交流文化研究会(IATIS)国際大会においてIntercultural Noh Theatre and Translating Stories of the Diaspora : Daphne Marlatt's The Gull : The Steveston Noh Projectという演題で発表した。9月28目に京都においてカナダのConcordia Universityフランス言語・文学学部の翻訳研究者Sherry Simonに、カナグにおける翻訳研究(Translation Studies)や「翻訳の海流」についてインタビューした。10月末にカナダのバンクーバー市へ行き、University of British Columbiaにある日本語資料を入手し、そして翻訳研究者Kathy Mezeiに連絡をとり、作家Daphne Marlattにインタビューした。また、メディア・アーティストJeanne Hilaryと創造的な翻訳についてのビデオ台本を書き始め、ストリーの計画を立てた。このビデオ・プロジェクトは「グローバル社会に遍在する翻訳の重要性」を創造的にどのように表現するかという挑戦である。カナダ出張後は、カナダから日本に入る日本語について着目し、カナダ日系文学における日本語翻訳について研究した。平成22年1月9日~10日に京都の立命館大学でTranslation Studies in the Japanese Context(日本における翻訳学の行方)というテーマで国際会議が開催されたが、これは日本で初めて開催された翻訳研究(TS)大会として重要な意味を持つ学術的イベントであり、そこでJapanese in Shifting Contexts : Translating Canadian Nikkei Writers into Japanese(移行する文脈における日本語-日系カナダ人の日本語から日本の日本語への翻訳について)という演題で発表した。平成22年2月に野上豊一郎の翻訳論(1938年)について研究を開始した。3月未にはニューヨークでJeanne Hilaryとビデオ台本やプロジェクトについての共同制作の作業をさらに進めた。
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Translation Effects : The Making of Modem Culture in Canada, Eds.Luise von Flutow, Kathy Mezei, and Sherry Simon University of Ottawa Press(発刊予定)
立命館大学グローバルCOE紀要特集「日本における翻訳学の行方」 平成22年(発刊予定)