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2009 年度 実績報告書

アメリカ環境文学における汚染と身体表象と風景のエコクリティシズム的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520306
研究機関松山大学

研究代表者

伊藤 詔子  松山大学, 薬学部, 教授 (60071536)

キーワード環境文学 / エコクリティシズム / 汚染と身体 / ポーとフィラデルフィア / 環境とエスニシティ / 環境とジェンダー
研究概要

21年度は、二つの研究目標があった。第1は、環境をテーマとするアメリカ文学から出発してさらに現代英語圏作家に拡大して環境文学作家と作品の見取り図を作り、その中で特に汚染を焦点化した作品について考察すること。第2は、環境学の幅広い知見により作品の場所の伝統的風景と汚染による変化の関係を把握し、風景構築と場所の間テクスト性、作家の場所感覚とのかかわりなど広範な問題を考察することであった。
第1については、『オールタナティブ・ヴォイスを聴く--エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学』のタイトルで共著を企画するなかで、テーマI「汚染と身体」のなかで、本研究課題である汚染と身体の関係について、6つの作品と4つの研究書など紹介記事を検討中である。なおこの共著では73作の環境文学と50冊のエコクリティシズム研究書を網羅し、作品解説と研究動向を一覧できる参考書を2011年春出版予定で準備している。代表を務めるエコクリティシズム研究会との共同作業の中で、本研究課題の研究も遂行していく。21年度は全体構想などその準備に充てた。
なお当初計画でアメリカでの西部フィールドワークを予定していたが、予算の関係もあり、第2の目標達成のため、21年10月フィラデルフィアで開催されたエドガー・ポー国際大会に参加し、ポー作品の風景と場所の関係を発表し、かつフィラデルフィア市街地と作品の場所を調査した。都市を場所とする先駆的予言的環境テーマがポーの作品にうかがえた。以上の研究調査と過去の研究を総合して、別紙の研究成果を出版した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Susanne Antonetta, Body Toxic : An Environmental Memoir2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤詔子
    • 雑誌名

      エコクリティシズム・レヴュー 2

      ページ: 57-62

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      田中久男、平石貴樹、亀井俊介、他
    • 雑誌名

      (共著)アメリカ文学研究のニューフロンティア(第15章担当)(南雲堂)

      ページ: 299-319

  • [学会発表] Gothic Windows of Poe and Faulkner : Absalom, Absalom!, "The Fall of the House of Usher" and Others2009

    • 著者名/発表者名
      ITOH, Shoko
    • 学会等名
      International Poe Conference(Poe Bicentennial)
    • 発表場所
      Pen's Landing, Hotel Hyatt, Philadelphia
    • 年月日
      2009-10-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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