• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

アメリカ環境文学における汚染と身体表象と風景のエコクリティシズム的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520306
研究機関松山大学

研究代表者

伊藤 詔子  松山大学, 薬学部, 教授 (60071536)

キーワード汚染と文学 / メモワールの文体 / 身体と自然表象 / 核汚染と女性環境文学 / ゴシック・ネイチャー
研究概要

22年度の環境文学における身体表象のエコクリティシズム研究成果は、形の上では以下の3点に集約される。(1)論文出版(2)ASLE(文学環境国際学会)隔年年次大会における口頭発表準備(3)環境文学概説書の執筆と編集と監修。
(1) についてはゴシック作品にみられる自然表象の特異性を、代表的ゴシック作家エドガー・ポーの海洋もの『アーサー・ゴードン・ピムの物語』に探ったもので、本研究では基礎的部分である。また関連の報告記事2点を執筆し学会ニュースレターに掲載した。
(2) ASLE-US(2011年6月米国、インディアナ大学)での発表論文:"Memoir as a Style of Nuclear Toxic Literature"では、4人からなる汚染と身体のセッションにおいて、2000年以降の女性環境文学3作をとりあげるが、その英文草稿を22年度準備した。
(3) 23年度6月出版となるが、環境文学概説書(400ページ)を編集執筆し著者40名の監修をした。5つの寄稿論文は以下の通りとなる。
・書名「オルタナティヴ・ヴォイスを聴く-エスニシティとジェンダーでよむ現代英語環境文学103選』
・寄稿論文5作のタイトルと内容
1. 「環境文学とエコクリティシズムの現在」--全体の序論
2. 「薬品汚染と女性ドキュメンタリーの世界」--DVD作品の意義と解説)『レイチェルの娘たち』/『青いビニール』
3. 身体のトラウマとメモワールの文体-有害化学物質の汚染についての作品と文体Susanne Antonetta, Body Toxic : An Environmental Memoir(2001)スザンナ・アントネッタ『汚染の身体-環境的追想記』
4. 原爆製造と土地の纂奪、語りによる歴史の回復-Teri Hein, Atomic Farm Girls(2000)テリ・ヘイン『ハンフォードの農家の娘達』
5. 自然の再発見-失われたエデンとゴシック・ネイチャー-オーツの作品の自然表象の研究で、Joyce Carol Oates, By the North Gate(1963) ; Upon the Sweeping Flood(1968)(ジョイス・キャロル・オーツ『北門の傍で』/『洪水に流されて』論)。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 密室の謎とダゲレオタイプ2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤詔子
    • 雑誌名

      中四国アメリカ文学研究

      巻: 47 ページ: 43-47

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『ピム』のゴシック・ネイチャーの諸相2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤詔子
    • 雑誌名

      エドガー・アラン・ポー研究(日本ポー学会)

      巻: 2(2010年10月30日accepted;2011年3月31日奥付発行日で印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 『アーサー・ゴードン・ピムの冒険』--未完の水域を彷徨って2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤詔子(司会と発表)
    • 学会等名
      日本ポー学会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] 語り継がれる名作「モルグ街の殺人事件」--密室の謎とダゲレオタイプ2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤詔子
    • 学会等名
      中四国アメリカ文学会
    • 発表場所
      香川大学
    • 年月日
      2010-06-15
  • [学会発表] シンポジアム「ポーとアメリカ--ポスト生誕200年の光芒:ポーとJ.C.オーツ」2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤詔子(司会と発表)
    • 学会等名
      日本英文学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-05-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi