21年度は研究初年度につき、研究文献の購入および国立国会図書館などへ赴いて資料収集を行った。収集した資料のうち、聖アウグスティヌスおよびMary Sidney Herbertの作品を中心に精読を行った。作品の精読と同時に、同時代(16世紀末および17世紀前半)の男女関係、特に一般的な解釈ではアダムとイヴの関係のように、妻の逸脱行為が悲劇の原因と考えられている演劇を取り上げ、プロテスタントの結婚観と照らし合わせて考察した論文を発表した。また、来年度に予定する学会発表及び論文発表に向けての構想を固めた。
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