研究課題
基盤研究(C)
初期近代の女性作家による様々な著作に表出される聖書の書き換え行為に着目し、その書き換えが聖アウグスティヌスの聖書解釈に依拠または影響を受けていることを、作品の内外から検証した。対象作品は宗教的な作品だけでなく、室内劇や翻訳作品も含めている。そして聖アウグスティヌスの聖書注解に基づいた新たな聖書解釈による男女平等思想が初期近代に徐々に広まってきたこと、複数の女性作家がその思想を利用し、様々な作品形態で聖書の書き換え行為を行ってイヴの原罪から女性を救済しようと試みていることを明らかにした。
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PHOENIX
巻: 69号 ページ: 1-15