研究概要 |
1.研究会の開催 鈴木正美は研究協力者の岡島豊樹と共にサウンド・イメージ研究所において、研究会「ポスト・クリョーヒン・スタディーズ」を2010年4月10日、2010年10月24日、2011年3月19日の計3回開催した。さらに、2010年5月7日-6月29日の約2ヶ月間のモスクワ滞在中に、研究協力者のスホーチン、レートフと共に研究内容・研究成果について会議を行った。また、本研究課題の最終成果として、2011年12月に新潟と東京で国際シンポジウムを開催する予定だが、スホーチン、レートフも参加することで合意を得ており、意義深い内容になることが期待される。 2.海外における現地調査 鈴木正美は2010年5月7日-6月29日の約2ヶ月間モスクワに滞在し、オブラスツォーフ国立アカデミー中央人形劇場において研究を行い、約2,000点近い資料を調査・収集した。さらに、この間にモスクワのヴィンザヴォート・センター、ズヴェーレフ現代芸術センター等の他、複数の美術館、ギャラリーで非公式芸術に関する展覧会を実見し、資料収集を行った。また数名の非公式芸術家に聞き取り調査を行った。さらに文化センター「ドム」、クラブ「作曲家同盟」等において前衛音楽関係者にも聞き取り調査を行い、あわせて貴重な音源資料の提供を受けた。こうして日本では入手困難な貴重な資料を多数入手できたことは、今後の研究にとってたいへん有益である。 3.研究成果の公開 鈴木正美は当該テーマに関わる2本の論文と1冊の著書(共著)、連携研究者の梅津紀雄は1本の論文を発表した。また、研究成果は研究代表者のホームベージにおいて順次公開している。
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