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2010 年度 実績報告書

カリマコス - ヘレニズム文学の様相とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 21520319
研究機関金沢大学

研究代表者

安村 典子  金沢大学, 人間科学系, 客員教授 (20293376)

キーワードカリマコス / ヘレニズム / ギリシア文学
研究概要

本研究は、ヘレニズム文学の至宝、カリマコスの諸作品を研究し、(1)カリマコス詩歌の文学的意義を考察すること、(2)カリマコスを中心とするヘレニズム文学の特質について考察すること、(3)カリマコス並びにヘレニズム文学が後代に与えた意義を究明すること、主としてこの三点に焦点をあてて研究することを、その目的とする。
22年度は、カリマコスの作品中、主として神々の讃歌集を翻訳することに力を注いだ。カリマコスは800作余りの作品を記したことが伝えられているが、今日ではわずか6編の神々への讃歌集と、祭りや風習の原因・起源を語る『起源物語』、それに風刺詩とその断片が残るのみである。22年度はこのうち、讃歌集を翻訳することにより、この作品がカリマコス作風の特徴をきわめてよく表しており、緻密で文学技巧を駆使した薫り高い讃歌集であることが考察された。また、カリマコスが活躍した紀元前4-3世紀の、アレキサンドリアの宮廷を舞台にした文学サークルの特質についても、研究が行われた。
22年10月には、イギリスからジョイス・レノルズ博士を招待し、ヘレニズム時代の墓碑銘や、それらから考察される当時の社会背景についての講演会、並びにシンポジウムを開催した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アイギス-ゼウスとアテーナーをめぐって2010

    • 著者名/発表者名
      安村典子
    • 雑誌名

      西洋古典論集 (京都大学西洋古典研究室)

      巻: 22 ページ: 22-37

  • [学会発表] 父と息子の問題-『イーリアス』におけるペーレウスとアキレウス2010

    • 著者名/発表者名
      安村典子
    • 学会等名
      近代精神と古典解釈
    • 発表場所
      けいはんな国際高等研究所(京都府)(招待講演)
    • 年月日
      2010-11-26
  • [図書] ギリシア喜劇全集 8 (共訳)2011

    • 著者名/発表者名
      安村典子
    • 総ページ数
      554
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2012-07-19  

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