研究課題/領域番号 |
21520346
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
梨本 邦直 法政大学, 工学部, 教授 (30340748)
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研究分担者 |
春木 孝子 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (80228668)
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キーワード | アイルランド語詩歌 / 妖精譚 / アイルランド語の童話 / ブライアン・メリマン / 真夜中の法廷 / アイルランド語文法 / ケルト / 歌謡の政治性 |
研究概要 |
1ブライアン・メリマンの18世紀末の詩『真夜中の法廷』について、コーク大学リーアム・P・オムルフー教授によるセミナーの成果を基に第二回目の分析・解釈を4回の研究会で、延べ9日間にわたって行った。その全1026行中974行目まで終了しほぼ完成に近づいた。 2アイルランド・キラーニーで開催のアイルランド語芸術年次大会に出席し音声資料等を収集し各国の研究者と知見交換した。 3沖縄・琉球大学で開催のイェイツ協会ワークショップに出席し、アイルランドの妖精譚及び妖精詩歌をめぐる発表を行い沖縄の唄者や研究者と知見交換した。 4アイルランドのケリー県およびダブリンにおいて『真夜中の法廷』の資料収集に努め、研究活動の活発化に寄与した。 5ヒーニーは、『真夜中の法廷』英語訳者であり、現代アイルランドを代表する詩人であり、その政治文化が抱える葛藤の只中で仕事を重ねてきた。その葛藤は、丁度『真夜中の法廷』が書かれた頃に熾烈化し始めたのである。シンポジウムSeamus HeaneyIIでは、そのヒーニーの業績を紹介するしかたを論じた。 6アイルランド語の中性名詞は中期アイルランド語の時期に消失したと言われているが、名詞によって中性でなくなる速度が違い、また、定冠詞や代名詞など中性名詞の指標も中性がなくなる速度が異なる。その消失の仕方の違いについて論じた。 7古代ガリアの職人に焦点を当て、特に鍛冶・冶金に関する図像史料について、ローマ征服以前からガロ=ローマ期にわたる変遷とそれに伴うガリア社会との関連性などについて検証・考察した。
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