2009年度は主に本研究に必要な資料の選定と入手を実施した。図書については古書での入手、雑誌記事については内外の他大学・資料保管所への複写依頼を行う一方、フランス国立図書館、サント=ジュヌヴィエーヴ図書館、パリ歴史資料館、トゥルーズ市立図書館にて資料調査を行い、可能な形での閲覧、複写、複製を行った。2010年2月の現地調査においては現地滞在中の九州大学吉井亮雄教授より、資料調査と入手の方法について、実地でご教示いただくことができた。 既に手持ちの関連資料並びに上記調査で入手した資料は紙コピーが中心であり、且つかなりの量に上るため、これを容易に検索、閲覧可能な状態とすることが必要であった。そのためデジタルカメラを購入、資料を撮影の上PFD化し、雑誌名と掲載年月日を附して順次整理した。その処理と保存に必要なパソコンー台と各種ソフトも購入し、資料をこれに収める一方、外付けハードディスクにバックアップした。これによって当初の目的が果たされただけでなく、資料の持ち運びという点においても非常に有意義であった。 また調査の結果、関連雑誌のうち、非常に重要であるがデジタル版が公開されていないものについては、その全体を入手することがやはり必要であることが認識された。予算の許す範囲でかつ重要度の高いものを選定した結果、Les Nouvelles litterairesのマイクロフィルム複製をACRPPへ依頼し、入手することができた。
|