研究課題
基盤研究(C)
本研究ではケベックを中心とする仏語圏文学における移民作家受容とトランスミグランスと呼ばれる移民文学の浸透についての比較研究を行った。その結果、ケベックでは「移動文学」l'ecriture migrante の興隆に見られるように移民作家の受容は先進的な状況にあるが、フランスでは植民地主義の影響と複雑な「移民問題」を背景に移民作家の受容はいまだ発展途上の段階にあった。しかし2012年のフランス初の「移動文学作家事典」の刊行に見られるように、l'ecriture migranteはまさにグローバル化を象徴する文学として欧州にも波及し、社会や文学全般に浸透し影響を及ぼしていることが明らかになった。
すべて 2014 2013 2012 2011 2009
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 4件)
阪南論集・人文自然科学編(阪南大学学会)
巻: 第49巻2号 ページ: 81-93
巻: 47巻2号 ページ: 17-25
カナダ文学研究(日本カナダ文学会)
巻: 第20号 ページ: 39-48
Faire vivre les identités francophones, Les Actes du XII Congrès mondial de la FIPF de Québec 2008, Dialogues et Cultures(国際フランス語教授連盟2008年度世界大会論文集)
巻: No.55 Tome 3< Enjeux pédagogiques et didactiques> ページ: 889-895