研究課題/領域番号 |
21520359
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研究機関 | 筑紫女学園大学 |
研究代表者 |
間瀬 玲子 筑紫女学園大学, 文学部, 教授 (30219357)
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キーワード | ネルヴァル / 視覚芸術 / ロジエ / ナントゥイユ |
研究概要 |
1.昨年度に引き続き画家セレスタン・ナントゥイユとネルヴァルとの関係を分析した。まずネルヴァルが私財を投じて刊行した雑誌『演劇界』に掲載されているナントゥイユの挿絵を分析した。またネルヴァルの死後ナントゥイユが撮供した版画の分析も行った。今日ではほとんど論じられることのないナントゥイユに光をあてることができたと考えている。研究成果を本務校の年報に発表した。 2.画家カミーユ・ロジエとネルヴァルとの関係を分析した。ネルヴァルが創刊した雑誌『演劇界』に掲載されたロジエの挿絵、ネルヴァルが序文の下書きを書いたとされるロジエの画文集『トルコ』の挿絵を分析した。ロジエに関する新たな研究資料がないので、研究資料の収集はかなり困難であった。研究成果を本務校の紀要に発表した。 3.クール・ド・ジェブランの『原始世界』全巻の電子テキスト及び廉価版を入手し、収録されている挿絵がネルヴァルに与えた影響の可能性を考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
ネルヴァルが参考にしたと考えられる文献の書籍、電子テキスト、廉価版を想定していた以上に入手することができたからである。
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今後の研究の推進方策 |
ネルヴァルが影響を受けたと考えらえるアリオスト『狂えるオルランド』とタッソ『解放されたエルサレム』のフランス語訳の書籍、電子テキストを入手したので、本文及び挿絵を綿密に分析する。
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