アフリカのエイズの問題をより広い観点から包括的に捉えるために、雑誌やアフリカ文学からアフリカ人の声に耳を傾けて現在のアフリカのエイズ問題を改善する方策を探るのが全体の課題です。 平成22年度は、前年度に引き続き「雑誌とメディアからアフリカ人の声を聞く」趣旨で、(1 New African)を軸にアフリカ人がエイズをどう捉えているのかに焦点をあて、(1)エイズの起源、(2)統計の正確さ、(3)エイズ検査の正確さ、(4)薬剤の毒性、(5)報道の取材範囲、(6)貧困の6つの点に絞ってまとめているところです。 同時に、最終年度のシンポジウムの第1回打ち合わせを服部晃好医師と行ない、東アフリカや南部アフリカの小説も継続して読み進めています。 「タボ・ムベキの伝えたもの:エイズ問題の包括的な捉え方」を大学英語教育学会九州沖縄支部ESP研究会の「ESPの研究と実践」第9号(2010年)に発表し、Wamugunda Geteria著Nice Peopleの翻訳(抄訳12本)とエイズとアフリカについての記事2本)を横浜の門土社のメールマガジン「もんど通信MonMondo」に連載しました。連載は現在も継続中です。 門土社からは過去7冊(うち英文書4冊)の図書を出版してもらっていますが、本年度11月刊行(一年延期)に向けて『ナイスピープル』)(Nice People)の翻訳の最終作業に入っています。 また、「マスメディアと『ニューアフリカン』」(仮題)を「ESPの研究と実践」第10号(2011年出版予定)に投稿するために準備中です。
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