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2009 年度 実績報告書

「満洲国」の新聞の文芸欄に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520380
研究機関首都大学東京

研究代表者

大久保 明男  首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (10341942)

キーワード中国文学 / 中国東北 / 満洲国 / 中国現代文学 / 植民地文学 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 新聞文芸欄
研究概要

本研究は、「満洲国」で発行された主な新聞の文芸欄について、その全体的な状況を把握し、基礎的な事実を解明することを目指しています。具体的に、各主要新聞の文芸欄について、刊行の時期や期間、特色や傾向、編者及びコラムの担当者、執筆者、掲載された作品と作者、読者層との関係や反応などの基礎的な情報やデーターに関して、調査することによって明らかにするとともに、「満洲国」の文学における新聞文芸欄のはたした役割や意義について究明しようとするものです。
本年度は複数回にわたり、日中両国の図書館や資料館、研究機関を訪ね、上記資料の調査収集作業を中心に研究を進めてきました。具体的な調査対象や作業の進行状況について次のように整理できます。
1) 中国国家図書館・文献縮微中心(マイクロフィルムセンター)や中国東北部の大学や図書館で閲覧・複写・購入した文献資料(一部):国際協報、黒龍江民報、泰東日報、大同報、満洲日報、濱江日報、ほか。
2) 日本の研究機関で閲覧・複写した文献資料:盛京時報、満洲旧日新聞、満洲報、ほか。
3) 上記の基礎作業と同時進行で、新聞別に文芸欄の記事をデータベース化する作業を進めています。将来的に資料集にまとめ、公刊を目指します。また、各文芸欄の内容を少しずつ読み進め、分析や考察を加えながら、解題や論考の執筆作業にも取りかかってきました。
4) 引きつづき世話人として関わっている研究組織「満洲国」文学研究会の運営に携わり、昨年度は二回の研究発表会や数回の懇談会・読書会を開催してきました。このような研究交流の場を通じて、国内外の関連分野の研究者や研究組織との交流を深めながら、研究成果の一部を公表してきました。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 南満僻地の花喜露-田賁2009

    • 著者名/発表者名
      呂元明蓍、大久保明男訳
    • 雑誌名

      植民地文化研究 第8号

      ページ: 78-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      蘭信三, (ほかと共蓍)
    • 雑誌名

      中国残留日本人という経験 「満洲」と日本を問い続けて(勉誠出版)

      ページ: 第10章(353-369)、第17章(528-544)

  • [学会発表] 偽満時期的話劇概述2009

    • 著者名/発表者名
      大久保明男
    • 学会等名
      「区域文学与区域文学史研究方法」シンポジウム
    • 発表場所
      中国北京市(稲香湖ホテル)
    • 年月日
      20091124-20091125
  • [学会発表] 「満洲国」中国語作家の言語環境と文学テクストにおける言語使用2009

    • 著者名/発表者名
      大久保明男
    • 学会等名
      第5回「植民地主義と文学」国際シンポジウム
    • 発表場所
      韓国科学技術大学(KAIST)
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 戦後中国東北地域の文化統合 -「満洲国」時期文学に対する評価を事例に-2009

    • 著者名/発表者名
      大久保明男
    • 学会等名
      日本帝国崩壊後の人口移動と社会統合研究会
    • 発表場所
      北海道開拓記念館
    • 年月日
      2009-08-23
  • [備考]

    • URL

      http://members.at.infoseek.co.jp/qiaoben/mbk/

  • [備考]

    • URL

      http://nihongo.human.metro-u.ac.jp/~ohkubo/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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