語彙資源を用いた概念の語彙化の分析・記述に関する研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21520401
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 言語学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 林 良彦 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 教授 (80379156)
• 連携研究者: 永田 昌明 日本電信電話株式会社, コニュニケーション科学基礎研究所, 主幹研究員 (10418551)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 辞書論 / 言語資源 / 語彙化概念 / 語彙ギャップ

研究概要

概念の語彙化の言語による相違は,多言語の語彙知識ベース・言語的オントロジーを構築する際に考慮すべき最大の課題である.そこで,ある言語の語彙概念を表す「単語」に対応する異言語の表現が語彙化されているかを判定する基準を明らかにし,さらに,語義タグ付きのコーパスと対訳資源を用いることにより,良好な精度で異言語の語彙概念を対応付けるための方法論を開発した.また,概念の語彙化の言語による共通性と差異性を表現するための情報構造モデルを提案した.

研究成果

• [雑誌論文] Computing Cross-Lingual Synonym Set Similarity by Using Princeton Annotated Corpus (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiko Hayashi
  • 雑誌名: Proceedings of the 6-th International Global WordNet Conference(GWC2012) ページ: 134-141
  • 査読あり
• [雑誌論文] Direct and Indirect Linking of Lexical Objects for Evolving Lexical Linked Data (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiko Hayashi
  • 雑誌名: Proceedings of the Second Workshop on the Multilingual Semantic Web(MSW2011) ページ: 62-67
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Representation Framework for Cross-Lingual/ Interlingual Lexical Semantic Correspondences (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiko Hayashi
  • 雑誌名: Proceedings of the 9th International Conference on Computational Semantics(IWCS2011) ページ: 155-164
  • 査読あり
• [雑誌論文] 言語的オントロジーの構築と展開.人工知能学会誌 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林良彦
  • 雑誌名: 依頼原稿・閲読有 巻: Vol.25, No.3 ページ: 335-344
  • 査読あり
• [学会発表] 異言語の語彙概念の対応付けのための手がかり情報の有効性評価 (2012)
  • 著者名/発表者名: 林良彦
  • 学会等名: 言語処理学会第18回年次大会
  • 発表場所: 広島市立大学
  • 年月日: 2012-03-15
• [学会発表] Princeton Annotated Corpusを用いた異言語の語彙概念の対応付け (2012)
  • 著者名/発表者名: 林良彦
  • 学会等名: 電子情報通信学会・思考と言語研究会
  • 発表場所: 機械振興会館
  • 年月日: 2012-02-04
• [学会発表] 協調的な言語サービス基盤上における複合辞書アクセスサービスの検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林良彦
  • 学会等名: 電子情報通信学会・人工知能と知識処理研究会
  • 発表場所: 関西学院大学
  • 年月日: 2011-02-28
• [図書] 言語的オントロジーの構築と展開 (2012)
  • 著者名/発表者名: 林良彦
  • 総ページ数: 67-90
  • 出版者: オーム社
• [図書] 言語処理・機械翻訳.白井克彦 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林良彦
  • 総ページ数: 205-238
  • 出版者: コロナ社