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2009 年度 実績報告書

フリジア語研究のドイツ語学・英語学への貢献と研究成果の継承

研究課題

研究課題/領域番号 21520425
研究機関北海道大学

研究代表者

清水 誠  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40162713)

キーワードフリジア語 / 英語 / ドイツ語 / オランダ語 / ゲルマン語 / 北欧語 / アイスランド語
研究概要

研究初年度に当たる今年度は、以下の表に記したとおり、論文2編(いずれも単著)、学会発表1件(単独発表)、著書3冊(共著2冊、単著1冊)を発表することができた。
論文2編はアイスランド語を扱っているが、話題の中心は19世紀ロマン主義の高揚に伴う歴史比較言語学研究にあり、印欧語歴史比較言語学研究およびゲルマン語歴史比較言語学の創始者の一人であるデンマーク人の言語学者R.ラスク(Rasmus Kristian Rask)の業績の評価を含んでおり、そのフリジア語研究の意義に言及している。学会発表はこの趣旨に全面的に従って行ったものである。
著書としては、まず、上記の論文の趣旨に沿うものをアイスランド文学の歴史に沿って論述した単著『北欧アイスランド文学の歩み』がある。同書はすでに日本独文学会の学会誌『ドイツ文学』(Neue Beitrage zur Germanistik)の次年度の号に書評として取り上げられることが決定している。次に、フリジア語使用地域のひとつであるオランダ語圏の言語研究の歴史を扱った共著『言語研究の諸相』所収の「オランダ語研究の歴史と言語規範の形成」では、フリジア語研究の足跡とフリジア語擁護の変遷についても言及した。最後に、『事典世界のことば141』では、与えられた紙面でフリジア語の概略を与えた。同書は各種の雑誌や新聞にも紹介され、社会的・教育的貢献が少なくない。
以上のとおり、研究初年度の成果としては十分な成果を挙げたとみなすことができよう。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      北海道大学大学院文学研究科言語情報学講座編(共著)
    • 雑誌名

      言語研究の諸相-研究の最前線-(執筆部分:オランダ語研究の歴史を言語規範の形成)(北海道大学出版会)

      ページ: V+294(183-252)

  • [雑誌論文] アイスランド語研究と辞書編集の歴史2009

    • 著者名/発表者名
      清水誠(単著)
    • 雑誌名

      日本アイスランド学会会報 28

      ページ: 1-34

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 北欧アイスランド文学の歴史(1)-「リームル」からロマン派まで-2009

    • 著者名/発表者名
      清水誠(単著)
    • 雑誌名

      北海道大学文学研究科紀要 128

      ページ: 139-194

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      梶茂樹・中島由美・林徹(編)(共著)
    • 雑誌名

      事典世界のことば141(執筆部分:フリジア語)(大修館)

      ページ: 24+584(448-451)

  • [学会発表] 19世紀歴史言語学研究とロマン派文学-Rasmus RaskとJonas Hollgrimssonを中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      清水誠
    • 学会等名
      日本アイスランド学会
    • 発表場所
      アイスランド大使館
    • 年月日
      2009-05-30
  • [図書] 北欧アイスランド文学の歩み-白夜と氷河の国の六世紀-2009

    • 著者名/発表者名
      清水誠(単著)
    • 総ページ数
      X+427
    • 出版者
      現代図書

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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