研究概要 |
研究2年目である本年度は、本研究の目的であるオハイアット・ヌートカ語のドキュメンテーション研究および言語総合データベース構築のためのデータの拡充を中心に行った。 7月31日から27日の28日間にわたり、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー島ポートアルバーニにおいて現地調査を行った。現地では、昨年度に引き続き母語話者の協力を得ての語彙調査、ヌートカ語共同体における文化的・社会的背景に関する聞き取り調査とそのビデオ・ICレコーダによる記録および書き起こしを行った。またオハイアット部族評議会内にある言語保持・再生委員会との協力関係のもとに言語データの保存作業・有効活用の方法などについての協議を行った。収集された音声・映像データはコンピュータに取り込み、光学メディア(CD, DVD)に焼き込み、保管を行った。またコーパスの拡充に向けて、データの文字化をすすめた。 また、3月7日から16日の10日間にわたり、ハワイ大学マノア校において、少数言語のドキュメンテーション・保持に関するワークショップおよび学会に参加し、各国より集まった研究者たちと意見交換、研究打ち合わせおよび研究協力体制についての協議を行った。
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