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2011 年度 実績報告書

オハイアット・ヌートカ語のドキュメンテーション研究およびコーパス構築

研究課題

研究課題/領域番号 21520429
研究機関東京外国語大学

研究代表者

中山 久美子  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (40401426)

研究分担者 中山 俊秀  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70334448)
キーワード危機・少数言語 / ヌートカ語 / 言語記述研究 / 北米先住民 / コーパス
研究概要

本研究では、消滅の危機に瀕し研究も未開発であるオハイアット・ヌートカ語において、コミュニケーションスタイルや言語コミュニケーションを取り巻く文化・社会的背景をも含め総合的に記録する「ドキュメンテーション研究」を目指し、言語データベースの構築を行った。
研究3年目、最終年度である23年度は、オハイアット・ヌートカ語の言語総合データベース構築のためのデータのさらなる拡充および整理を行った。
7月29日から8月30日の32日間にわたり、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー島ポートアルバーニにおいて現地調査を行った。現地では、昨年度に引き続き母語話者との面談・インタビューを重ね、語彙調査やヌートカ語共同体における文化的・社会的背景に関する聞き取り調査を行った。面談の内容はビデオ・ICレコーダによって記録し、さらにその記録をもとに母語話者の協力を得ての情報の整理、オハイアット・ヌートカ語の語彙・テキストデータの書き起こしを行った。またオハイアット部族評議会内にある言語保持・再生委員会との協力関係のもとに言語データの保存作業・有効活用の方法などについての協議を行った。
収集された音声・映像データはコンピュータに取り込み、光学メディア(CD,DVD)に焼き込み、保管を行った。またコーパスの拡充に向けてデータの文字化をすすめ、同時に文法分析を加えて、語彙・テキストデータベースとして、研究の次段階での利用をめざし汎用性の高い共通フォーマットによる蓄積を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 動的体系としての文法に迫る-文法研究のこれからの形-2011

    • 著者名/発表者名
      中山俊秀
    • 雑誌名

      日本語学

      巻: 30(6) ページ: 34-44

  • [雑誌論文] ヌートカ語の節連結:形式と用法2011

    • 著者名/発表者名
      中山俊秀
    • 雑誌名

      コーパスに基づく言語学教育研究報告「フィールド調査、言語コーパス、言語情報学III」

      巻: 7 ページ: 347-366

  • [学会発表] Language Documentation in Japan and the Role of Linguistic Dynamics Research Project2011

    • 著者名/発表者名
      Toshihide Nakayama
    • 学会等名
      17th Himalayan Languages Symposium
    • 発表場所
      Kobe City University of Foreign Studies
    • 年月日
      2011-09-07
  • [学会発表] 「言いさし文」における「けど」:談話様式と文法化の視点から2011

    • 著者名/発表者名
      中山久美子
    • 学会等名
      共同利用・共同研究課題「北方諸言語の類型論的比較研究」「節連結に関する通言語的研究」2011年度合同研究会
    • 発表場所
      東京外国語大学本郷サテライト
    • 年月日
      2011-07-10

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公開日: 2013-06-26  

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