研究課題/領域番号 |
21520447
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
林 ひょん情 山口県立大学, 国際文化学部, 准教授 (30412290)
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研究分担者 |
玉岡 賀津雄 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (70227263)
宮岡 弥生 広島経済大学, 経済学部, 教授 (10351975)
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キーワード | 呼称語 / 述語待遇表現 / 共起関係 / 容認生判断 / 性格特性 / EI(Emotional Intelligence) |
研究概要 |
本研究の目的は、日本語と韓国語の呼称語と述語表現の多様な共起関係に対する容認性判断に及ぼす個人の性格特性の影響を明らかにすることである。平成23年度には、日本語と韓国語の呼称語と述語表現の多様な共起関係に対する容認性判断に及ぼす性格特性の影響に関して総合的に検討し、研究代表者の林絃情が筆頭著者となって論文を執筆し投稿することを計画していた。日本語と韓国語の呼称語と述語表現の共起関係の調査では、場面や相手との関係によって多少流動的であることを証明したが、性格特性は述語表現より呼称語の選択においてより強く影響を及ぼしていることが分かった。呼称使用の虚構的用法に関する容認性判断と性格特性の影響に関する論文執筆の課程で、研究分担者である玉岡賀津雄および宮岡弥生、研究打ち合わせを行い、分析方法や論文の方向性について適宜助言を得た。この論文は日本社会言語学科会が発行する学術雑誌『社会言語科学』に投稿する予定で、現在も継続して執筆中である。一方、本研究で行った研究データの信頼性をより高めるため、日本語版と韓国語版の性格特性尺度「EI(Emotional Intelligence)」に関して、EI研究の専門家であるカナダ・カルガリー大学・福田衣利子氏(現在、鳴門教育大学)、研究代表者林、そして研究分担者の玉岡、宮岡で心理学の観点から再検証を行った。その結果、日本人と韓国人に対して適応できることが検証された。日本語版と韓国版の信頼性が検証できたことによって、本研究のデータの信頼性がより増すことが期待できる。なお、日本語版と韓国語版EIの検証結果は、学会誌『International Journal of Testing』および『Assessment』にそれぞれ掲載した。
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