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2013 年度 実績報告書

日本語方言における重ねことばの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520472
研究機関高知大学

研究代表者

上野 智子  高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (20127616)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード重ねことば / 日本語方言 / 地域性 / 異形反復 / オノマトペ
研究概要

最終年度として、滋賀・茨城・千葉・群馬・栃木の5県の現地調査を行い、埼玉・神奈川・東京・京都は文献の相互貸借による調査を行って、5年間の目標とした47都道府県のうち、46の都府県の調査を終えることができた。北海道は断念せざるをえない結果となったが、他の方言とは成立事情が異なるので、他日を期したい。
日本語方言には多くの擬態語・擬声語(オノマトペ)が地域差を内包しながら、多く存在する。なかでも、「ぺちゃくちゃ」におけるような、単純反復ではなく、一部の音を変えて反復する異形反復形式のオノマトペに注目し、北海道を除いた46都府県の文献調査を実施した結果、次のような所見を導きだすことができた。
1東北・北陸・九州地方は他の地方にくらべて、より多彩な異形反復形式のオノマトペを
保有している。2人間の言動・性情に関する意味分野に多く栄えている。3江戸時代まではさかのぼることのできるオノマトペが多いようである。なお、3は今後の研究において、明らかにできる可能性が高い。
Yale大学EastAsianlanguagesand Literatureで、朝鮮語担当SEUNGJA KIM CHOI氏と中国語担当PEISONG XU 氏にインタビューを行ったところ、いずれの言語にもオノマトペ はあるがすべて単純なくりかえしであり、日本語に認められるような異形態のくりかえしはないという答えが返ってきた。少なくとも3つの言語の間では日本語に特有の形態ということになる。方言のみならず、これまで は全く顧みられることのなかった異形態くりかえしの日本語オノマトペに光を当てれば、 あらたな日本語オノマトペの問題点の抽出が可能になる。なにゆえに異形態を用いる必要がある のか、その表現効果はいかなるものなのか、など、解明すべき課題は多い。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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