研究課題/領域番号 |
21520480
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
半澤 幹一 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (50146528)
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研究分担者 |
服部 隆 上智大学, 文学部, 教授 (10289598)
鈴木 直枝 東北生活文化大学, 家政学部, 准教授 (40306064)
新井 菜穗子 国際日本文化研究センター, 研究部, 研究員 (30442536)
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キーワード | 国語学 / 国文学 |
研究概要 |
初年度の計画どおり、二葉亭四迷「浮雲」の文字本文すべてを、アルバイターや委託業務によるパソコン入力により、電子テキストデータ化し、それを研究代表者および研究分担者がチェックして、索引作成や研究および一般公開のためのテキストの準備を整えるという成果をあげることができた。 その意義として、第一に、近代日本語および近代日本文学の歴史においてきわめて重要な位置を占める「浮雲」という資料の電子テキストデータは、今後の研究の新たな進展の基礎となることがあげられる。従来の同資料の電子データとして公開されているのは、画像データか、本文が改変された文庫本のテキストデータのみであり、利便性あるいは資料性の低いものであった。今回作成した電子データは、「浮雲」全編が1冊になったテキストの再版本を底本として可能な限り正確・忠実に雷子化しテキストデータにしたものであり、利便性も資料性も飛躍的に向上したものとなった。 第二に、本文入力にあたり、電子データ化する際の手続き・方法に関しての検討結果をふまえたことにより、研究資料の今後の電子化作業にあたって参考に資すること大であるという点があげられる。具体的には、利用上の煩雑さを極力避けるだけでなく、ノートパソコンのレベルで、その性能の限界による再現困難な場合の対処法、あるいは必要に応じて各単位ごとの分節・分類をしやすくする方法などを試みた。成果を公開するにあたっては、それらも凡例として明不する予定である。
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