研究課題/領域番号 |
21520481
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
常盤 智子 白百合女子大学, 文学部, 准教授 (60361557)
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キーワード | 日本語史 |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き、幕末から明治前半期にかけての英学会話書関連資料の基礎調査を行った。主な活動は資料調査のための国内・国外出張と資料整備である。 国内出張については、2011年9月に香川大学付属図書館、神原文庫にて、和漢書之部、洋書之部における関連貴重書の閲覧・複写データの収集を行った。 また、国外出張としては、2012年2月に、オンラインカタログにデータ化されていない書目を中心に、イギリス大英図書館にて、関連貴重書の閲覧を行った。 資料整備としては、国立国会図書館近代デジタルライブラリーを中心として、明治前期におけるにおける会話書類のデータ収集を行っている。 上記の調査では、刊行物としての英学会話書の閲覧・分析に加え、「Publisher's Uniform Trade List Dictionary.」「Books Published and for sale」といった当時の辞書・教科書類の販売データなども参照し、当時の出版状況とそれらの受容に関する調査を試みた。また、写本や書き込みについて資料データの収集を行った。 今後も引き続き書目の調査・概観を行うことに加え、写本類と刊行物との間の関連性の分析を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
資料閲覧・資料収集は着実に行っているものの、収集した資料のまとめ、内部の分析に時間を要している。 当初の目的としていた英学会話書全体を網羅した資料収集が来年度までに達成できるかどうか、再検討する時期となっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、書目整備、資料収集、資料閲覧、資料の内部分析を行っていく。 調査範囲が広く、当初の目的としていた英学会話書全体を網羅した資料収集が来年度までに達成しうるかどうかが課題となっている。 対応策としては、資料閲覧・資料の分析という面からは、さらに資料の絞り込みを行い、アウトプットを意識しつつ、情報を収束させていく。なお、書目整備・資料収集などについては、前年までと同様に行う。
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