「研究計画調書」および平成21年度「研究の目的」「研究実施計画」に則り、4年間にわたる継続研究の基礎作業として、□InteLex社Past MastersシリーズのCD-ROMデータベース(J. Bentham等の16-20世紀日記・書簡資料)をパソコンにインストールし、I not say型否定平叙文と疑似助動詞be coming to-不定詞の用例収集を行った。研究機関の雑誌に成果を掲載する予定だったが、集まった用例数が立論するに十分ではなかったため、更に用例収集を続けることとした。□第16回国際英語史会議の発表許可通知が届き、原稿とハンドアウトの作成を開始した。「研究計画調書」ではI not say型否定平叙文の歴史に関する発表を予定していたが、□に示した理由により、"A History of the Auxiliary do Occuning in Affirmative Imperatives in Late Modern English"に変更した。本年8月、ハンガリー共和国ペチュ大学で口頭発表する。日記・書簡資料の調査が英語史の修正に多大な貢献ができることを示す。□近代英語協会機関誌に、「否定命令文の歴史的発達-V not型からdo notV型へ」という慫慂論文を寄稿する予定であったが、事務局長に就任したため提出を控えざるを得なかった。東京の出版社から来年刊行される語学書に掲載される予定である。□拙論所収のLanguage Change and Variation from Old English to Late Modern English (Frankfurt: Peter Lang)が年度末に刊行予定だったが、6月に延期された。□近代英語協会第26回大会、日本英文学会第81回大会、SHELL広島大会、日本英語学会大会第27回大会等に出席し、最新の学説の吸収に努めた。□旧課題研究の所産として300~400ページからなるモノグラフUncovering of Rare or Unknown Usages: A History of Participles/Gerunds Followed by Notの年度内脱稿を目指してきたが、遺憾ながらできなかった。
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