研究概要 |
本年度は、平成22年度の動詞・副詞由来の談話標識の研究結果を反映させ、その作業の進捗状況を確認しつつ、「談話における意味と機能」という観点から英語談話標識の研究を行った。たとえば、話題転換時に頻繁に使用される談話標識by the way, now, anyway, look, okay, so, you know, well, oh, ahなどについて、詳細にその意味と機能を分析するとともに、それらがどのように異なった方法で話題転換という発話行為を遂行するのか(使用文脈、話題転換の方法などの観点から)について考察した。また、その結果を学会や論文で発表した。 さらに、now, look, okay, well等、会話の中で主に聞き手の注意を喚起するために使用される談話標識に関しても、映画のセリフなどからデータを収集し、考察を行った。同時に前年度の研究に、必要に応じて方法論的修正を加えながら通常の語彙に由来する談話標識に関する調査を継続し(特に談話標識okayの意味と機能について)、研究成果をまとめて国内外の学会で発表したり、内外の研究者達と意見交換を行った。具体的には主に下記の事柄を詳細に分析し、記述した。 (1) 話題転換時に使用される談話標識の意味と機能、それぞれの使用における違い (2) 注意喚起の際に使用される談話標識の意味と機能、それぞれの使用における違い (3) 談話の中で類似した機能を持つ談話標識の意味と機能に関する一番効果的な学習者用英和辞典の中での提示の仕方についての新しい提案
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