研究概要 |
平成22年度は,以下の内容で国際的な試行を実施した。 研究協力者(日本語教育専門の博士学生)や海外共同研究者(タイ国教育省オンライン教育担当官,フランスグルノープル第三大学日本語教育関係者)も交流システムの運営に加えて,交流ストロークの高度化を行った。 そこで,学生の参画しやすい環境の構築と,外部の日本語関係サイトとのリンクについてこの可能性と意義について試行を通して研究した。さらに,海外共同研究者との協議を通して,国際日本語学習支援交流環境の維持管理に必要な組織的活動のノウハウを抽出,整理した。 一方,交流記録の映像・音声・文章の記録の談話分析を行った。観察された談話内容のカテゴリー化を行った。 また,ウェブカンファレンスシステムを活用し,複数の海外共同研究者と同時交流を実施した。そこでトフフィックデータを分析することにより,遠隔交流の拡張性を分析した。 その後統合的研究として,交流記録を「表示」(提供情報),「交流」(カンファレンス,掲示板),「関連」(ディレクトリ)の各機能に分け,それを支える機能に3層構造(レイヤ)のコンポーネント「教育層」「情報通信交流技術層」「教育経営層」を網羅してインターオペラビリティ(相互運用性)の向上のための基礎資料を作成した。 結果を,国際的に共有可能な英文での学術報告にまとめ,国際会議で協同発表した。 本年度,学術報告として報告することができたのは,インターオペラビリティ(相互運用性)の向上のための基礎資料と,談話分析による談話内容のカテゴリー化についてである。
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