研究概要 |
本年度は,以下の活動を通して同期型遠隔交流におけるストロークの研究を発展させた。 eラーニングシステムを応用したオンライン交流ツールで提供している学習環境の利用実態調査と,学習者が個別に活用している外部の日本語関係リンクの活用を比較しその効果について分析した。特に,ブログやSNS等のオンライン上に分散する情報の利用では,情報の取得に加えてフリーミアムなどのオンラインツールを積極的に活用し,学習者がオンライン体験を学習環境に持ち込むインターオペラビリティ(相互運用性)の様子を観察できた。 一方,同期交流で集めた国際交流記録の映像・音声・文章の記録をもとに談話分析を行った。パターン化を実現した。 同期型交流では,談話のアプロプリエーションを授業の多様性を設定し同定した。談話の始まりはパラ言語学的であるが,カンファレンスでは会話維持の機能が働き,サバ(Saba,E,1999)のシステムダイナミクスモデルとの一致を見た。 他方日本の大学が,今後国際教育連携を遠隔的手法で組織的に取り組む際の,環境整備に必要な要件を資料化し国際学術会議を通して公開した。
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