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2009 年度 実績報告書

日本語教育史テキスト作成に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520531
研究機関横浜国立大学

研究代表者

小川 誉子美  横浜国立大学, 留学生センター, 教授 (50251773)

研究分担者 河路 由佳  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (00272641)
キーワード日本語教育史 / テキスト / 日本語講座
研究概要

平成21年度の研究実施計画で記した、先行研究の洗い出しとして、参考書として使われている書籍等の特徴を洗い出し、さらに、これまでの当該科目の講義の担当経験を踏まえ、本研究が目指すテキストとして有すべき理念やスタンスについて議論した。実際の授業で扱う際の現代を視点とした切り口、また、演習用としての構成等、従来の教育史の参考書とは異なるテキストの構成と各項目の目的を決定し、執筆分担を行い、部分的に執筆を開始した。また、国内外での学会における発表の機会に応募し、22年度は大規模学会2件での発表の機会を得た。特に国外での世界大会での発表は、さまざまな背景の研究者との意見交換の機会として有意義に利用し本研究にいかしたい。日本語教員養成課程での日本語教育史や、日本語をめぐる国際交流史を学ぶ際に有効な最新テキストの欠如という緊急課題に取り組む本研究は、歴史の記述や検証だけではなく、今日との関わり、および今日的課題からの出発や応用的な視点を重視し、学生らの身近な視点からの国際交流、日本語教育について考察を深めるものである。日本語学習者がますます多様化する中、「日本語教育史」という分野が、歴史の記述や検証だけでは、興味を喚起させることは難しい。本研究は、現代の課題や将来展望、教師としての生き方など、現代や個との接点に注目したテキストを作成し、日本語教育学の学史としての日本語教育史という分野がより有益なものとして認知され、日本語教師として教壇に立つ者の考察の機会を提供する分野として、その役割の確立をめざすものである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 1940年代の日本人講師の実像―ヘルシンキ大学の桑木務の場合―2010

    • 著者名/発表者名
      小川誉子美
    • 雑誌名

      言語と文化の接触

      ページ: 69-89

  • [雑誌論文] Research on Japanese Teacher at the Early Stage : WAKIMIZU and Hungary2009

    • 著者名/発表者名
      小川誉子美
    • 雑誌名

      Karoli Gaspar reformatus Egyetem, ota tart tortenelem es orszagismeret kurzusokat

      ページ: 51-63

  • [雑誌論文] 戦時中の鈴木忍・高橋一夫と日本語教育―1974年の座談会録音テープより (1)2009

    • 著者名/発表者名
      河路由佳
    • 雑誌名

      東京外国語大学論集 78

      ページ: 303-316

  • [学会発表] 長沼直兄 (1945)『First Lessons in Nippongo』の成立と展開 ―戦中・戦後の長沼直兄―2009

    • 著者名/発表者名
      河路由佳
    • 学会等名
      日本語教育史研究会
    • 発表場所
      東京・大東文化会館
    • 年月日
      2009-09-19
  • [図書] 欧州における戦前の日本語講座2010

    • 著者名/発表者名
      小川誉子美
    • 総ページ数
      306
    • 出版者
      風間晝店

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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