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2009 年度 実績報告書

演劇的アプローチを使った音声教育教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21520534
研究機関岐阜大学

研究代表者

橋本 慎吾  岐阜大学, 留学生センター, 准教授 (20293582)

キーワード日本語音声学 / 教材開発 / 演劇的アプローチ
研究概要

本研究は日本語音声教育の新しい方法論として、演劇の知見を援用した「演劇的アプローチ」による日本語音声教育の開発を目的とする。平成21年度はその基盤となる日本語話者の音声的変化を対象に、演劇の稽古において、演出家がどのような指示を出し、その指示に対し俳優がどのように自身の音声表現を変化させるかを分析した。平成20年度に採取した劇団・青年団の新作公演稽古から、演出家(平田オリザ氏)の指示の前後における俳優の台詞に見られる音声的変化を、主に基本周波数(F_0)の変化を中心に分析した。
平成21年度は、稽古において平田氏の指示が多く入ったシーンを抽出し、稽古段階間で比較・分析を進めた。その結果、セリフのF_0は、個々のセリフではなく、シーンの流れの中で、話者同士のやり取りの中で調整されていくことが分かった。この結果により、従来のコンテクスト・フリーの文単位における音声特徴とは異なる特徴を提供することができた。22年度以降はこの分析をさらに進めるとともに、シーンの流れの中での調整を視野に入れた会話練習をデザインし、演劇経験者ではない日本語話者、及び日本語学習者を対象に、練習を重ねる中で韻律がどのように変化するかを分析・考察する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 演劇の稽古における韻律変化の分析 ~劇団青年団の新作稽古の台本読みあわせからゲネブロまで~2009

    • 著者名/発表者名
      橋本慎吾
    • 学会等名
      日本音声学会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2009-09-27

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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