目的:破裂音を含めその他の音声についても東アジア日本語学習者の共通の誤用傾向があるため、『東アジア学習者を対象とする日本語教育における音声教育の方策に関する研究』として、東アジア日本語学習者において共通して誤用傾向のある音声要素を集め、集中的に分析し、指導に役立てるための視点からの分析および研究を行っていく。 平成22年度実施内容: (A)東アジア言語の音声研究の動向:文献整理および東アジア言語の音声に関する実験音声学的研究の整理、さらに、北京語・上海語・韓国語・日本語破裂音の最近の動向を調べた(2009年10月~1月)。 (B)知覚関係((1)範疇知覚、(2)知覚訓練) (1)上海、韓国において、初級レベルと中級レベルの学習者を対象に、VOTの異なる刺激音声を使って、有声破裂音か無声破裂音かの範疇知覚の実験を実施した(2010年2月~3月)。 (2)習得過程についての結果の整理と分析。 (C)fMRIの実験 (1)実験を行う倫理委員会に申請し許可を得た(2009年6月)。 (2)fMRIで、上海語話者の日本語破裂音、上海語の破裂音を撮像した。
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