研究課題
本研究では、1)「東アジア日本語学習者の発音・知覚における破裂音の習得メカニズムとその中間言語研究」(平成15年度~平成17年度 科学研究費補助金 基盤研究C(2)(一般))および 2)「東アジア言語の破裂音の相互類似性と言語習得への干渉」(平成18年度~平成20年度 科学研究費補助金 基盤研究C(一般))において多くの研究成果を得た。これらの研究成果を踏まえ、『東アジア学習者を対象とする日本語教育における音声教育の方策に関する研究』として、現場での指導に役立つ音声指導に関する研究を行った。東アジア日本語学習者において共通して誤用傾向のある音声要素とその指導方法について、実験音声学的な視点から総合的に分析し、実際的な音声教育の方策に貢献することを目的とした。東アジア言語の音声に関する実験音声学的研究の整理、範疇知覚の推移、音声指導の必要な時点の確定とその指導方法について、東アジア言語に共通性の持つ日本語無声破裂音の知覚訓練の指導の重要性、VT法および鼻音から語頭有声破裂音を促す発音指導の有効性について、上海語母語話者と韓国語母語話者の破裂音習得およびアクセントへの母語干渉について、分析できた。東アジア言語の破裂音の相互類似性と言語習得への干渉から見た指導点、日本語教育の現場に還元するための生きた音声指導方法について考察を進めることができたが、MRIによる東アジア日本語学習者に見られる共通して観察される誤用への指導については今後の課題となった。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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三重大学国際交流センター紀要
巻: 第15(8)号 ページ: 19-38
巻: 第15(8)号 ページ: 111-119
明治書院 日本語学
巻: 第32巻第5号 ページ: 63-75
巻: 第8号 ページ: 1-17
日本語教育国際研究大会名古屋2012特別企画大会抄録集
巻: 日本語教育国際研究大会名古屋2012 ページ: 13-16
http://mie-jissen.cie.mie-u.ac.jp/publish/