研究概要 |
本研究の目的は、シンガポールにおける日本語教育の歴史的変遷を考察し、学校教育と社会教育の二つの面から日本語教育の現状と実態を調査し、日本政府のシンガポールの日本語教育への施策と、二言語政策の中における日本語教育の位置づけを明確にし、シンガポール人学習者の対日観、日本語学習の現状と課題、日本語学習の動機づけおよび日本企業側のニーズなどを明らかにする、ことである。 研究代表者(郭俊海)は、勤務校の休業期間中、下記の通り2回にわたって、シンガポールに渡航しシンガポール国立大学、シンガポール国立図書館およびシンガポール日本文化協会(JCS)にて、日本語教育に関する資料を収集した。 1)平成21年8月31日から9月19日(約3週間) 2)平成21年12月24日から12月30日(約1週間) 資料収集は、おもにシンガポール国立図書館のオンラインデータベースを使用し、シンガポール独立後(1965年)から1990年代まで、英字新聞(The Straits Times)に掲載される、日本語教育や日本との交流に関する記事の索引を作成した。また、それに拠りながら、原紙のマイクロフィルム版を閲覧し関係記事を収集した。 これまで収集した資料の一部をまとめ、『シンガポール都市論』(勉誠出版、2009年、207頁)を共同監修し、論文「日本語教育から見た日本-シンガポール」『シンガポール都市論』(勉誠出版、p.87-99,2009年)を発表した。
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