研究概要 |
本研究の目的は、シンガポールにおける日本語教育の歴史的変遷を考察し、学校教育と社会教育の二つの面から日本語教育の現状と実態を調査し、日本政府のシンガポールの日本語教育への施策と、二言語政策の中における日本語教育の位置づけを明確にし、シンガポール人学習者の対日観、日本語学習の現状と課題、日本語学習の動機づけおよび日本企業側のニーズなどを明らかにする、ことである。 研究実施計画にしたがって、海外研究協力者の協力により、下記の通りアンケート調査を行った。 期間 調査が行われた機関 調査対象 回答者数(人) 1)平成22年8月 シンガポール教育省言語センター 中・高生 271 2)平成22年9月 シンガポール日本人会日本語学校 学生と社会人 207 3)平成22年9月 シンガポール日本文化協会日本語学校 学生と社会人 103 また、平成23年2月に、上記の3機関で日本語を学ぶ学習者を対象に、日本語を学習する動機づけなどについてのインタビュー調査(計15人)を実施した。平成22年10-11月、アンケート調査の結果を点検し、データ入力と集計作業を行った。その結果の一部をまとめ、シンガポールで開かれた国際言語学会(The Fourth CLS International Conference CLaSIC 2010:Individual Characteristics and Subjective Variables in Language Learning, Singapore, 2-4 December 2010)にて発表した。今現在、引き続きアンケート調査やインタビュー調査の結果を分析中である。
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