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2010 年度 実績報告書

日本語教育用文法用語の通時的かつ共時的研究ーその出自から使用の実態までー

研究課題

研究課題/領域番号 21520558
研究機関志學館大学

研究代表者

新内 康子  志學館大学, 人間関係学部, 教授 (70258680)

研究分担者 関 正昭  東海大学, 国際教育センター, 教授 (20138663)
キーワード日本語教育 / 日本語教育史 / 日本語教育用文法用語 / 国語科文法用語
研究概要

本研究の目的は、第一に日本語教育用文法用語(JSLTG)の出自から今日の日本語教育・国語科教育の現場における文法用語の使用実態に至るまでを明らかにすること、第二に文法教育のあり方の側面から日本語教育と国語科教育との連携強化のための方策を提言することである。2年目の22年度は、前者の目的に関する研究を、以下のとおり、行った。
1.JSLTG出自調査のうち'い形容詞''な形容詞'については終了しその成果「日本語教育用文法用語としての『い形容詞』『な形容詞』の出自について」は、『日本語教育史論考第二輯』(日本語教育史研究会編、冬至書房、今年6月出版、査読有)に掲載される。2.1985年-2008年刊行の市販日本語教科書については、50種の教科書に現れた文法用語の調査・分析が終了した。3.国内の国語教科書・指導書については計90冊(小学用55冊、中学用23冊、高校用17冊)に出現する文法用語のデータ化まで終了した。4.世界各地の日本語教師に対して、JSLGTに関する使用調査(質問紙法)を実施し、175の回答を得、データ化まで行った。
1はJSLGTとしての出自再検証、その指し示す意味概念の始まりについて明らかにした点で日本語教育史研究上意義あるものであり、2・4は現在不統一なJSLGTの統一化提案のための基礎資料、3は学校文法用語のJSLGTへの活用の可能性(およびその逆の可能性)を探るための基礎資料、として有益であると考える。

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公開日: 2012-07-19  

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