研究概要 |
今年度の研究内容は、教職を希望する大学生または大学院性(Pre-Service Teachers)が、どのように言語教育観を変容させていくのかについて主な研究を進めた。2013年に開催された大学英語教育学会第52回国際大会での、Cognitive Transformation of Pre-Service Teachers about TBLT and Focus on Form (2013年8月31日発表)というタイトルでの発表では、2012年度の大学院のコースを履修した2名の日本人学生のタスク型授業の実践を通して観察された英語授業の構築についての考え方の変容を追い、その結果を発表した。2013年度においても、同コースを3名の学生が履修した。3名の学生は、日本、ケニヤ、中国出身の学生であり、同様にタスク型授業の実践を行った。2012年度の実践よりもさらに一歩踏み込んだ形で、PPP(Presentation, Practice, Production)型の授業と、タスク型の授業を両方実施し、その違いについて、アンケート、授業記録、省察等で比較検討した。また、学部4年生が、最後の教育実習を行い教職課程仕上げの年度に小学校の教育実習を行った。最終的にどのような言語教育観の変容がみられるのかアンケートをとった。 今後のさらなる継続した研究の発展を期して、The 5th Biennial International Conference on Task-Based Language Teachingという学会に参加し、タスク型授業の可能性と教員養成について海外の研究動向を知ることもできた。 英語で英語の授業を行う必要性と意義が真に理解され英語教育が発展していくためにも、このタスクとフォーカス・オン・フォームについてさらなる研究を進めていく必要を切に感じる。
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