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2010 年度 実績報告書

言語処理速度が文字及び音声言語理解に及ぼす要因の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520563
研究機関福島大学

研究代表者

佐久間 康之  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (90282293)

キーワード言語処理速度 / 記憶 / 文字言語 / 音声言語
研究概要

本研究の目的は、認知心理学における記憶モデル(ワーキングメモリ)の理論的研究に基づき、文字及び音声言語の処理速度と理解の関係について、外国語として英語を学習している日本人学習者を対象に横断的かつ縦断的に研究を行い、(可能であれば)英語の母語話者との比較を通して、その要因の解明を目指すものである。
平成22年度は、多様な年齢層における豊富な対象者の選出に関して、長期的に安定した条件で協力して頂ける学校を見つけることは難しかった為、パイロット研究の位置づけとして、大学生を対象に一部のテスト(ストループ及び逆ストループ課題)のみを調査するに留まった。具体的には、日本で外国語として英語を学習している日本人学生を対象に言語処理の指標として、ストループテスト及び逆ストループテストの日本語版及び英語版を使用した。両版ともに5色(赤、青、黄、緑、黒)に関する言語及び色パッチをもとに抑制と選択的注意が要求される課題であり、言語習得における「自動化」を示す指標とされており、ワーキングメモリ容量の差がストループ課題にも関係しているとされているものである。データの分析及び考察については今後の作業課題である。また、これらのテストを小学生の全学年を対象に以前に行ったデータを学会の査読付き論文に発表した。結果として、注意力は児童の認知発達に伴い高くなり、英語に比べ母語(日本語)の優位性も示された。その一方で、自動化に関しては、注意力の結果に示されたような一貫したデータは示されなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cognitive Features of Working Memory in Elementary School Students Participating in Foreign Language Activities2011

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki SAKLTMA
    • 雑誌名

      Annual Review of English Language Education in Japan(全国英語教育学会)

      巻: 22 印刷中(2011年2月初旬に掲載確定) ページ: 16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Study on Japanese and English Versions of Stroop and Reverse-Stroop Tests in Japanese.Elementary School Higher Grade Students2010

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki SAKLTMA
    • 雑誌名

      JLTA Journal(日本言語テスト学会)

      巻: 13 ページ: 127-143

    • 査読あり
  • [学会発表] 小学校全学年の外国語活動におけるワーキングメモリにおける認知的特徴2010

    • 著者名/発表者名
      佐久間康之
    • 学会等名
      第36回全国英語教育学会大阪研究大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2010-08-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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