東京外国語大学英語学習支援センターにおいて、教育情報化支援室の協力のもと、英語多聴学習支援のためのeラーニングプログラムの継続開発を行った。学習コンテンツとしては、昨年度からの引き続き、アルクとの共同研究のもとで、英語通信教材の「ヒアリング・マラソン」2008年度に加えて、2009年度の12ヶ月分のコンテンツのデジタル化、英語学習雑誌「English Journal」(アルク)内の記事のデジタル化および理解確認問題の開発を推進した。 昨年度に東京外国語大学のTUFS e-Learning System上で稼働するプログラムに、本プログラム独自の学習ログ閲覧システムを実装し、よりきめ細かな学習状況のモニタリングを学習者、管理者の双方が可能な環境を整えたが、今年度はデジタル化されたコンテンツの自動アップロード・システムの構築を行い、今後、多量の教材を追加していくにあたっての基盤システムの強化を行った。 データの分析にあたっては、昨年度から継続して、英語学習支援センターの実施する英語自律学習プログラムの一環として、2年次主専攻英語および副専攻英語履修者に対して授業外単位認定課題として実施した学習結果の詳細なモニター分析を行い、学習ストラテジーの分析を行なった。そして、これまで一部の教材でしか利用可能でなかった追加トレーニングの汎用化を図り、他の教材においても、より柔軟な学習設計による学習が可能となるようにプログラム改善を行った。 今後、研究指定期間終了後にも、コンテンツの一層の充実と多様化を図り、社会に出てからも継続して利用可能な自律学習環境の整備に向けて取り組んでいきたい。
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