研究課題/領域番号 |
21520569
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
木村 裕三 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学系), 教授 (80304559)
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キーワード | 社会認知的アプローチ / 質的動機づけ研究 / 社会文化理論 |
研究概要 |
研究目的:韓国および中国(平成22年度の継続事項) ・本年度は、韓国水原外国語高等学校におけるProject-BasedLearning(PBL)を基軸とする授業の参与観察を完結することと、中国北京市の中央民族大付属中学でのP肌授業参与観察研究を開始することが大きな目的であった。結果的には目的のほぼ全部を完成できたが、データ分析と成果発表の1部を次年度へ繰り越した。 実施内容(緯国) ・平成23年7月24日~7月30日まで、第3回目の韓国水原外国語高等学校元(Won)先生の授業実践を録画するとともに、5名の生徒に対して事前・事後ライティングを課し、その様子を録画した。 ・平成23年ll月23日~11月27日まで韓国水原外国語高等学校を訪問し、平成22年11月に観察した授業に対するインタビューと、平成23年7月に観察した授業に対するインタビューを生徒および元先生に対して実施した。これにて、韓国でのデータ収集は完了した。 実施内容(中国) ・平成23年9月20日~9月27日まで北京市中央民族大付属中学を訪問し、英語科教諭馬莉先生による第1回目のPBL型英語授業実践を録画するとともに、1年生生徒4名に対して事前・事後ライティングを課し、その様子を録画した。・平成24年2月12日~2月18日まで北京市中央民族大付属中学を訪問し、9月に参観した授業内容について、生徒4名ならびに馬先生に対してインタビューを実施した。 データ分析 平成24年度(最終年度)に向けた口頭発表のために、収集したデータの分析を進めた。また、本研究の理論的部分を国際学会にて口頭発表し、大きな示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
収集したデータの分析に当初より多少余計に時間がかかっており、その分口頭発表が遅れる傾向にある。これは、本研究が質的データに基づく研究である点を考えると、データ分析に時間要することは当初から予定されていたことであるが、実際にはその通りかややそれ以上の時間が必要であるためである。
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今後の研究の推進方策 |
方向性としてはおおむね予定どおりであり、また、国際学会での口頭発表により、本研究の方向性にも良好なフィードバックが得られており、今後の新しい研究計画も芽生えつつある。以上の点から、最終年度の24年度はしっかりかつ予定を前倒しにしてデータ分析を行い、新たに国際学会への口頭発表申請を行いつつ、新しく芽生えつつある継続研究の具体像にも取り組むことによって、本研究をさらに高いレベルでの完成に近づけて行く予定である。
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