研究課題/領域番号 |
21520577
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
柳瀬 陽介 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (70239820)
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研究分担者 |
吉田 達弘 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10240293)
今井 裕之 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (80247759)
中嶋 洋一 関西外国語大学, 国際言語学部, 教授 (70460839)
横溝 紳一郎 佐賀大学, 留学生センター, 教授 (60220563)
大津 由紀雄 慶應義塾大学, 言語文化研究所, 教授 (80100410)
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キーワード | 外国語教育 / 外国語教師養成 / ナラティブの実証的記述 / コミュニケーション / 社会文化的アプローチ |
研究概要 |
■具体的内容 平成22年度の主な研究成果は、(1)論文「英語教育実践支援のためのエビデンスとナラティブ-EBMとNBMからの考察」の公刊(査読有)と、(2)学会口頭発表「意識の神経科学と言語のメディア論に基づく教師ナラティブに関する原理的考察」、および(3)新人英語教師への集中的インタビューである。 (1)の論文「英語教育実践支援のためのエビデンスとナラティブ-EBMとNBMからの考察」は前年度の研究をもとにして論文化したものであり、今回の科研(ナラティブ研究)とこれまでの英語教育研究の主流(量的研究)の相違を明らかにしたもので、本科研の理論的基盤となった。 (2)の学会口頭発表「意識の神経科学と言語のメディア論に基づく教師ナラティブに関する原理的考察」は(1)をさらに具体的に探究したもので、教師ナラティブが本人の「意識」および本人が使う「メディア」により、どのような影響を受けるかを原理的に考察したものである。この学会口頭発表は、現在、学会誌(査読有)に投稿中である。 (3)の新人英語教師への集中的インタビューは具体的なデータの蓄積であり、新人教師(およびその関連する教師)との良質のラポールを形成することができ、インタビューデータを取ることができた。このデータの分析と解釈が平成23年度の課題の一つとなる。 ■意義 (1)と(2)により、本科研の研究が、他領域の研究(医学研究のEBMとNBM)やこれまでの英語教育研究の流れと連結し、大きな研究上の視座を得ることができた。さらに(2)は、(3)のデータ分析と解釈におけるバイアスを予め原理的に考察するものであり、これにより今後の研究結果の妥当性を高めることができるようになった。
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