研究課題/領域番号 |
21520582
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研究機関 | 前橋工科大学 |
研究代表者 |
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (30238175)
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研究分担者 |
神田 明延 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (10234155)
山内 真理 千葉商科大学, 商経学部, 准教授 (40411863)
佐藤 慎一 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 准教授 (10410763)
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キーワード | 英語 / 教育工学 / LMS / Moodle / 協働学習 |
研究概要 |
本年度の研究は春先の東日本大震災の影響で大幅に計画変更を余儀なくされた。連携に参加する各大学の裁量で前期学期の開始日程や終了日程が1ヶ月幅で不揃いになり、複数の大学がLMSを連携させ呼吸を揃えて協働学習、交流活動に取り組もうという我々の試みにとっては大きな障害となった。加えて春から初夏にかけての計画停電があり、インターネットとコンピュータに依存する本研究課題にとっては先が見えない状況が続いた。 ようやく後期になり、教務日程や電力が落ち着いたが、前期のしわ寄せがあり、学生のコンピュータリテラシー教育が追いつかない状況の大学も在って、発展的な活動に思うように取り組むことができなかった。加えて科学研究費補助金の執行が2期に分かれたことも影響し、予定していたサーバ機の購入が遅れ、それを利用したBig Blue ButtonやMaharaとの連携など、新たな試みができなかった点も痛手であった。 その中で、外部ブログをMoodleに連携させ、LMSとブログがシームレスに近い形でリンクした交流活動を実践できた。Blogger上に大学毎の共通アカウントを作成し、そこに学生にコンピュータや携帯端末でブログ記事を英語で投稿させ、その記事がRSSの仕組みで各Moodleサイトのブログブロックに自動的に表示される仕組みを作った。学生にそれらの記事を読んで英語でコメントを書かせ、交流をもたせた。学生アンケートで浮き彫りになったブログの簡易性や携帯端末の操作性の良さを訴求する声を反映させ、ブログがLMSと連動し、より柔軟な学習・交流空間を創造できた事は成功と言えるだろう。その成果についてはイギリス、Nottingham大学でのEuroCALL 2011、教育工学会第27回全国大会などで発表した。また、この活動に対する学生の反応分析について三重大学でのMoodleMoot 2012で発表を行なった。
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