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2009 年度 実績報告書

日米の看護師国家試験問題のテクスト理解と語彙:使用言語の難易度の妥当性

研究課題

研究課題/領域番号 21520594
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

深谷 計子  聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (00238445)

キーワード看護師国家試験 / 日本語 / 語彙 / 外国人看護師
研究概要

1.看護師国家試験問題の言語分析
日本の看護師国家試験問題の過去3年分について、語彙の出現頻度を分析。一般語(1級~4級)・専門語の割合を調べた。当初は研究1年目に日本と米国の国家試験問題の言語分析を計画していたが、試験の提示条件の影響を調べる実験を早く行って発表したほうが、外国人看護師にとっても日本の社会にとっても望ましいという意見のもとに、この言語分析は実験が終了後ということになった。
2.試験の提示条件の影響分析
外国人看護師が国家試験に合格できるように、日本語にルビをつけたり、試験時間を延長してはどうかという意見がメディアで取り上げられている。そこで、3つの提示条件((1)解答時間を1.5倍にする(2)漢字にルビをつける(3)母語)による実験を28名のインドネシア人看護師候補生、10名の日本人看護師を対象に行なった。問題の難しさが言語によるものか、看護知識の不足によるものか、日本社会の知識に不足によるものかを調べた。その結果、予測とは反対に、看護知識の不足の影響が大きく表れ、ルビも効果があることがわかった。
3.学習者の解答ストラテジーの調査
第二言語学習者の解答ストラテジーを調査する研究のパイロットスタディーとして、インドネシア人看護師候補生2名、アメリカの病院に勤める日本人看護師2名、アメリカ人の一般人2名に対してThink-aloudプロトコール、インタビューを実施。パイロット実験の結果、この看護の国家試験問題に関するproblem-solvingのタスクでthink-aloudを用いてのデータ収集は見直すこととなった。問題の解答がすぐ出る人は考えずに反射的に答え、わからない人は日本語の漢字がほとんど読めていない状態であったためである。
4.発表の申し込み
日本第二言語習得学会、世界日語教育大会、EUROSLA(the European Second Language Association)の学会発表申し込みを行い、また、日本語教育学会への原稿を投稿した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 経済連携協定に基づき来日した看護師候補生の現状と問題点2010

    • 著者名/発表者名
      池田敦史・深谷計子・堀場裕紀江・菱田治子
    • 雑誌名

      聖路加看護大学紀要 36

      ページ: 86-90

  • [学会発表] Topic Interest, Language Proficiency, Relevance, and Causal Reasoning in L2 Text Comprehension2009

    • 著者名/発表者名
      深谷計子・堀場裕紀江
    • 学会等名
      British Association for Applied Linguistics
    • 発表場所
      Newcastle(UK)
    • 年月日
      2009-09-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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