研究概要 |
本研究では理工系分野の英語非母語話者および日本語非母語話者研究者がそれぞれ,英語および日本語で口頭発表を行う際の負担を軽減するため理工系分野における日本語・英語による口頭発表コーパスを構築し,解析を行っている.平成21年度予算を用いて下記のとおり研究を実施した. 1.以前に収録・書き起こしをした日本語による口頭発表と英語による口頭発表を解析し,32moves(表現意図)を特定して発表内容の各文章を分類し,タグした. 2.JECPRESE( The Japanese-Enghsh Corpus of Presentations in Science and Engineering, http://www.jecprese.sci.waseda.ac.jp/)オンライン検索サイトを立ち上げ,日本語発表74件,英語発表16件について,単語およびmoveを指定して検索できるようにした.以前の検索システムで問題となっていたユーザ側のブラウザやOSへの依存性を解消した. 3.英語による口頭発表を増やすため,Northern Arizona University(北アリゾナ大学,以降NAU)工学部の学部4年次生から収録した.NAU英語学科教員,NAUテレビサービス職員,NAU工学部副学部長を初めとする多数の教職員の協力を得て工学部の電気工学科,情報科学科,機械工学科,土木工学科および環境工学科に所属する学生から収録への許諾を得た. 4.収録したデジタルテープをDVDに変換し,発表内容の書き起こしを専門会社へ委託した.
|