H23年8月7-8日、日本福祉大学(愛知県)において、World Youth Meetingを開催し、アジアの大学生(王立カンボジア大、フィリピン大、ミンダナオ国際大、関西大、日本福祉大)、および、中高校生による国際交流活動を企画・開催・実践した。また、H23年12月25-30日、台湾三信家商において、Asian Student Exchange Programを開催し、アジアの中学高校大学生による国際交流活動を企画・開催・実践した。そこではSkypeやFacebookなど様々なモードのICTを駆使し、活動を通じて、これからのグローバル社会で通用する、1)問題解決力、2)国際的に通用する英語コミュニケーション力、3)リアルタイムのコミュニケーション力、4)ファシリテーションスキル、5)国際パートナーシップ、6)グローバルマインドが養成された。使用される英語については、発音、文法において各国特有のAsian Englishが使われるが、intelligibilityの観点からは、多様な英語に多く触れることが高まることが示唆された。また、参加学生の言葉によると「英語を外国語として使う人同士のコミュニケーションには必ず衝突や不完全な意思の疎通」があるため、「自分たちはこういう風にプレゼンを作りたいと説明する交渉力」や、「自分が主張したいことに説得力を持たせるためのコミュニケーション能力が必要であることに気づく」という効果が見られたことに加えて、リピーターから「Presenterの経験者としてCoordinatorがプレゼン内容についてもう少し踏み込んだ意見を与えてあげられたら良かった」との指摘があった。これは、国際交渉において必ず起きるコンフリクトの解決においては、意見が対立する2者間で、回避・対決・宥和・妥協ではなく、「ウィン・ウィン」を導くcollaboration(協同)という新たな交渉次元を創出する必要があることも示唆された。
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