研究課題
本研究の研究目的は、英語教育の観点から1)留学を通して英語力のどのような側面が強化されるのか、どのような能力やスキルをもった学生が海外の大学での学習に適応し、成果をあげることができるかを分析し、留学中に英語力を向上するための自律的な学習ストラテジーと、その指導法について検討することと、社会心理学・コミュニケーション学の観点から、2)留学を通して、学習動機や態度の変化、外国語でコミュニケーションをはかる意欲や自信、コミュニケーション不安などに変化を測定し、順調な留学生活どのような個人的社会的要因が関連するかを調査することである。最終的にはこれらのアセスメントに基づき支援や教育のありかたについて検討する。2009年度は留学前調査の実施し、留学前教育のありかたの検討を進めた。まず、留学を通して、学習動機や態度、自信、不安などの情意面、学習ストラテジーの変化を調査するため、2009年9月~12月の間に留学前の質問紙調査を実施した。留学中、留学後にも同様の調査を実施する予定である。また、留学直前の英語標準テストを2010年1月に実施した。さらに留学中の異文化適応の状況、すなわち現地社会への適応の度合いと学習の進捗の度合いなどを把握するため、学習者が定期的にジャーナルをウェブ上に記述するためのサイトを整備し、記入様式に関して学生への指導を行った。留学前教育については、1)世界に発信するための日本事情の調査と発表、2)異文化適応のためのスキルトレーニング、3)英語学習方法の指導などを含むオリエンテーション授業を実施した。これらの教育内容が、留学後の学生の適応や学習にどのようにつながるかを見るため、学生の反応や学習内容も記録した。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (6件) 備考 (2件)
JACET Journal 49
ページ: 57-69
多文化関係学 3号
ページ: 37-51
Language, Education, & Technology 46
ページ: 151-170
In Researching Language Teaching and Learning : An Integration of Practice and Theory(T.Yoshida et al.(eds))
ページ: 305-322
International Journal of Applied Linguistics 19
ページ: 136-172
Language Teaching Research 13
ページ: 425-449
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~yashima/
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~takeuchi/