研究課題/領域番号 |
21520611
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
新田 香織 近畿大学, 語学教育部, 准教授 (10258064)
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研究分担者 |
白川 泰旭 近畿大学, 語学教育部, 教授 (50259553)
トーマス・チャールズ クック 近畿大学, 語学教育部, 准教授 (30460926)
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キーワード | 英語教育 / 国際協力 / ESP教材開発 / 音声指導 / 語彙・文法指導 |
研究概要 |
本研究の初年度は現場でのテータ収集を実施した。2009年8月にベトナムに赴き、日本のNGO団体アイユーゴーとベトナムのダラット大学の教員及び学生との活動、また少数民族の村における交流状況をビデオ録画、ICレコーダー録音を実施した。さらに2010年1月にはラオスにて、4ヵ国合同セミナー(日本、ベトナム、ラオス、タイ)に参加し、会議や交流の状況を録音、録画した。 ダラット大学では、社会福祉学部学生の英語力と、外国語学部英語科学生の英語力、さらに日本人大学生4名(全員海外生活の経験あり)の英語力の比較を行った。ネィティブスピーカーであるクック准教授が発音評価を実施した。また帰国後、グーグルのスプレッドシートを使用したオンラインアンケートによって、学生たちの意見も収集し、お互いの英語を理解する上で最も障害となるのが、それぞれのアクセントであるとの結果が出た。 アクセントをどこまで修正するかが、課題の一つである。英語科に所属するベトナム人学生の方が、わかりやすい英語を話し、社会福祉学部の学生は強いアクセントゆえに、相互理解に時間がかかりがちである。しかしながら、社会福祉学部の教員によると「英語科の学生は社会福祉への関心が薄い」とのことであった。つまり国際協力に携わる可能性の高い社会福祉学部の学生への英語指導の重要性が問われているということである。 海外生活の経験(1年から13年)のある日本人学生の英語力には、少し早口になりがちな点を除けば大きな問題はなかった。 当初は、海外生活の経験のない日本の大学生へのプログラム構築を念頭に置いていたが、現場において日本人も含めてアジア人学生および国際協力に携わりたいアジア人全般(ラオスでの会議参加者は役人、教員であった)に使用できるプログラムの構築の必要性を感じた。またダラット大学の教員スタッフとも協力してお互いの学生のためのプログラムにすることとなった。
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