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2009 年度 実績報告書

第二言語の文法習得における推論の役割に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520612
研究機関近畿大学

研究代表者

濱本 秀樹  近畿大学, 文芸学部, 教授 (70258127)

キーワード早期英語教育 / 仮説形成推論 / 帰納的推論 / 心の理論 / ホリスティックな学習
研究概要

第2言語習得に関連する発達心理学・認知科学の分野における先行研究の調査を行うとともに人間の推論プロセスに関しても基礎的文献から先行研究の議論を理解し、そこから自己の理論を構成する作業を始めた。この初期的見解に関して他の研究者からのフィードバックを得ることに努めた。また、具体的な教育事例を観察するために国内の早期英語の先進的機関を訪ね教育実施担当者から意見を聴取するとともに、その成果と問題点を整理した。以上の成果を、全国英語教育学会、近畿大学公開講座で発表した。また、自己の理論的見解を『国語からはじめる外国語活動』という書籍に共著者としてまとめた。具体的な研究内容と成果については、(i)第二言語学習時に観察される即時習得現象を説明するためには仮説形成的な推論を想定しなければならない、(ii)子どもたちの外国語学習において孤立した連合形成や文法指導中心の演繹的学習方策に基づく学習のとらえ方では不十分であり、強力な認知的学習メカニズム、すなわち『心の理論」
「パターン発見能力」「仮説形成推論能力」などを前提とした新しい言語学習観の構築が望まれる、(iii)早期英語学習ではホリスティックな教材提示と指導が求められ、いたずらに演繹的な理屈に偏った学習事項積み上げ型の指導方針は見直されなければならない、というような論点が含まれる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 意味論からみた大学教育の意義2009

    • 著者名/発表者名
      濱本秀樹
    • 雑誌名

      混沌 2009 vol.6

      ページ: 25-36

  • [学会発表] 認知言語学からみた早期英語教育2009

    • 著者名/発表者名
      濱本秀樹
    • 学会等名
      全国英語教育学会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2009-08-09
  • [図書] 森山卓郎編 国語からはじめる外国語活動2009

    • 著者名/発表者名
      (共著)濱本秀樹
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      慶応義塾大学出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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