研究課題/領域番号 |
21520631
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
岡山 陽子 茨城大学, 大学教育センター, 准教授 (20396592)
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研究分担者 |
上田 敦子 茨城大学, 大学教育センター, 准教授 (30396593)
酒井 邦秀 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (80092609)
有田 由紀子 茨城大学, 大学教育センター, 講師 (30435127)
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キーワード | 英語教育 / 多読 / シャドーイング / 音読 |
研究概要 |
本研究の目的は、1.「多読的シャドーイング」と「多読的音読」を英語授業に導入し、その併用方法と効果を検証する。2.多読的音読用教材を発掘・研究しそのデータをインターネット上で公開する、という2点で、平成22年度研究実施計画は、平成21年度に引き続き、(1)多読的音読教材として使用できる音源の発掘と予備的なレベル分け(2)学生のシャドーイングと音読の併用方法と変遷の過程の記録(3)多読的音読教材の予備的レベル分けの再検討(4)上記のレベル分けを基に、多読的音読教材のデータの作成・検討・修正(5)多読的音源教材のデータのインターネット上での公開、という5点だった。岡山・上田・有田は茨城大学「簡単な絵本からペーパーバックへ-100万語多読多聴講座」を開講し、酒井は電気通信大学での英語授業内で多読多聴を実践した。その結果、次の2点が分かった。(1)「多読的シャドーイング」は「多読的音読」に比較して最初は困難であるが、ある程度慣れてくると、「多読的シャドーイング」のほうが実践しやすいこと。また、進歩がよく分かるので、学生にとっては励みになること。(2)難しい音源に取り組む必要はなく、自分が楽しく感じられる音源に取り組むことにより、最初は難しかった音源もやがて取り組みやすくなること。その他、「学生のシャドーイング・音読の音声をレコーダーに入れて聴いてもらうと自分の音とCDの違いが分かり、学生の指針となること」や「ペアやグループで、『読み聞かせ』や『本について英語で語るブックトーク』などの活動を入れると学生が楽しめるだけではなくスピーキング能力への橋渡しとなるようだ。また、CD付絵本も大学生でも楽しめるシリーズが出版されてきた。そのような本についても購入しデータを収集しつつあるので、インターネット上で公開を行う予定である。
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