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2011 年度 実績報告書

リメディアル教育を必要とする学習者の自律性養成のための学習支援の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520638
研究機関千葉商科大学

研究代表者

酒井 志延  千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30289780)

キーワード英語学習 / 認知方略 / 内的価値観 / 試験不安 / コミュニケーション
研究概要

本年度のリサーチ・クエスチョン:RQ1.下位層の認知方略の結び付きを弱くしている原因はなにか。
RQ2.内的価値観因子が認知方略使用因子に相関が高いことはわかるが,どちらがどちらの原因になっているのだろうか。RQ3.いままでの論文で扱っていないが,試験不安因子も認知方略使用因子に影響を与えている。
RQ1に関しては,中位層の認知方略使用因子の結束を特に弱くしている項目は,「学習がうまくいくように教科書の概要をつかむようにしている」であり,その項目との組み合わせの結束が低い。下位層では,中位層と同じように,「学習がうまくいくように教科書の概要をつかむようにしている」の項目と「英語を理解するためには英語を日本語に訳さなければならない」と「英語の授業で与えられる課題を,自分はうまくこなせると思う」が,絡んでいる組み合わせであった。
RQ2とRQ3に関する1つ目の調査であるが,認知方略使用の原因になっている他の因子の項目である。上位層の認知方略使用には,英語学習の興味・関心,コミュニケーションに対する関心,そして試験に対する不安が影響していることがわかった。中位層では,コミュニケーションへの興味関心が消え,英語学習の興味・関心と試験不安が認知方略使用に影響を与えていることがわかった。下位層では,英語学習への興味関心が消え,コミュニケーションへの関心と試験不安が認知方略使用に影響を与えていることがわかった。次の調査は,上位層で,他の因子に影響を与えている認知方略使用の項目は4項目で,「試験のために勉強する時,できるだけ学んだことを思い出そうとしている」,「先生が言っている内容がよく理解できない時でも理解しようと努めている」,「宿題をする時,問題に正しく答えられるように授業で先生が言ったことを思い出すようにしている」,「試験の結果が悪かった時でも失敗から学ぶようにしている」が原因になっていると分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の英語学習者の認知方略使用に影響を与える要因ついて2012

    • 著者名/発表者名
      酒井志延
    • 雑誌名

      リメディアル教育研究

      巻: vol.7, no.1 ページ: 142-153

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 英語教育の2つの課題とCEFRの文脈化2011

    • 著者名/発表者名
      酒井志延
    • 雑誌名

      Media, English and Communication

      巻: vol.1巻 ページ: 27-40

    • 査読あり
  • [学会発表] 「英語教育の2つの課題とCEFR」,による招待2011

    • 著者名/発表者名
      酒井志延
    • 学会等名
      福島県高等学校教育研究会
    • 発表場所
      逢瀬コミュニティーセンター(招待講演)
    • 年月日
      2011-10-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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