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2010 年度 実績報告書

学習者視点にたった英語授業と学びに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520647
研究機関関西大学

研究代表者

名部井 敏代  関西大学, 外国語学部, 准教授 (20368187)

キーワードL2 learner perception / L2 classroom instruction / Learner-initiated focus on form
研究概要

本研究は、英語学習者の「学び」を彼らが参加する英語授業と関連させて分析し、授業内で観察される指導法と学習者の学びの質について理解を深めることを目的に行っている。
H22年度は大学の1年生および2年生対象の英語コース(計3クラス)で多角的に複数のデータを収集した。まず、前年度と同様に、対象となる授業の活動内容データ(授業の録音.録画)と、授業後に行った学習者対象半構造質問紙データを11月から12月にわたって集中的に収集した。さらに、学習者が自主的に報告する「学び」と客観的に測定できる英語能力に相関があるか調べるため、学期の前後に事前・事後テスト(Cloze Test)を行った。また、学期終了後には各クラスから志願してくれた学習者(20名)を対象にインタビューも行い、実際に経験した授業(学習活動や教師の指導法)を学習者がどのように理解・解釈したかを理解するためのデータを集めた。
本年度行われた調査は、事前に立てた「研究実施計画」より遅れ、現在は収集したデータの分析過程にある。これまでの予備分析で示唆されていることは以下の通りである。まず、授業後の学習者対象半構造質問紙調査では、90分間授業での学習の振返りを促したが、記入される事項は、語彙(単語の意味もしくは発音)に関する事項が多く、先行研究(e.g. Williams, 1999)にあるように学習者が注意を払いやすい「かたまり」は単語レベルであることを示唆している。また、振返りに記載された事項は教師による説明に喚起されたと報告するものが多いことも、Ellisら(Ellis, et. al. 2002)が主張する文法の先行指導・反応指導と関連して更なる考察の必要性を示唆している。インタビューでは、学習者のそれまでの学習スタイルが授業活動の受け止め方に影響を与えている様子が示唆されており、Dornyei (2005)などを参考にデータ分析・解釈をすすめる必要性が明らかである。

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公開日: 2012-07-19  

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