研究概要 |
1,本研究の目的は以下の通りである。 (1)児童・生徒がどのような形でスキルの一面である語彙力を育てていくかを明らかにする。 (2)(1)をもとに客観的な語彙力の評価基準を作る (3)ICTを活用した手軽で有効な測定・評価方法を考案する。 (4)語彙力(スキル面)と情意面の接点について明らかにする。 2,本年度は研究の最終年にあたることから、以下を行った。 (1)日本・韓国の小学生における、語彙取得傾向を明らかにした。 (2)主成分分析をもとに、日本・韓国の語彙に対する慣れ親しみのランキング表を作成した。 (3)(2)のランキング表を、実際に小学校で利用してもらい、その有効性と活用の可能性について明らかにした。その活用の可能性として、小中を連携する際の資料とできる、などの意見を収集した。 (4)語彙技能を測定・評価するとともに、児童の学習にも応用できる、音声認識エンジンを搭載したソフトウェアを開発した。 (5)語彙力(スキル面)と情意面の接点に関して、小学校では情意に付随してスキルが伸びる、ということが明らかにした。 3,以上より、(i)スキル習得を目指さない外国語活動において、児童が「結果的に」語彙技能を身につけていること、(ii)この「結果的に」に身につけている語彙技能が「慣れ親しみ」の測定・評価、及び小中連携に貢献できる可能性があること、(iii)これらICTの活用し、楽しみながら語彙技能を高めて行く方法があること、が明らかとなった。 また、研究発表、論文を通して以上の成果を公表した。
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