研究課題
私共は、学内の専任教員6名だけでなく学外の研究者十数名にも協力をえて、二つの研究グループに分かれ、各自が分担中のテーマに基づいて調査した研究資料を持ち寄り、両グループとも原則的に毎月一回の共同研究会を実施し、また学外の有力な専門家を招いて研究発表と相互討論を深めてきた。そして一方で、「後桜町女帝宸記」の宝暦十四年=明和元年(1769)前半記事を丹念に解読し、それに研究ノート的な解説も加えて本学日本文化研究所の紀要第14・15号などに掲載した。また他方で、「賀茂祭行粧絵巻」「賀茂臨時祭絵巻」「賀茂競馬屏風」などと題する本学図書館所蔵の絵画資料を撮影し、その詞書を解読すると共に、主要な絵図に詳細な解説を加え、それらをデジタル化して公開する試みを進め(部分的に未完成であるが)、その成果の一端を学内外の人々に知ってもらうため、平成21年11月28日、学内(図書館ホール)で公開講演会を図書館と共催で実施し、予想以上の好評をえた。さらに学外研究協力者の一人でもある宇野日出生氏の勤めている京都市歴史資料館に寄託・寄贈された賀茂社関係資料のうち、旧社家戸田家文書の主なもの(特に江戸時代の賀茂祭関係日誌類)を調査のうえ撮影させて頂いたが、まだ一部にすぎず次年度にも調査と撮影を続ける必要がある。なお、学内研究分担者の黒住祥祐教授は、春学期中デジタル化に向けて熱心に取り組んだが、夏休中に病気のため入院し、秋学期中は休学して研究に従事することができなかった。
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日本文化研究所紀要 15
ページ: 1-23
ページ: 25-60
ページ: 220-199
ページ: 102-118
ページ: 119-137
日本文化研究所報「あふひ」 15
ページ: 32
ページ: 33
日本文化研究所紀要 14
ページ: 1-51
ページ: 328-307
ページ: 207-221
ページ: 222-230