研究課題/領域番号 |
21520658
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
所 功 京都産業大学, 法学部, 教授 (10087728)
|
研究分担者 |
川北 靖之 京都産業大学, 法学部, 教授 (70131274)
小林 一彦 京都産業大学, 文化学部, 教授 (30269568)
宮川 康子 京都産業大学, 日本文化研究所, 教授 (60251154)
若松 正志 京都産業大学, 文化学部, 教授 (20230922)
|
キーワード | 日本史 / 朝廷 / 賀茂 / 御記 / 絵巻 |
研究概要 |
学内の専任教員5名だけでなく学外の研究者十数名にも協力をえて、二つの研究グループに分かれ、各自が分担中のテーマに基づいて調査した研究資料を持ち寄り、また学外の専門家(7名)を招いて、研究会を開いた。 その結果、まず一方で、「後桜町女帝宸記」の明和元年(1769)改元前後の記事を丹念に解読し、それに研究ノート的な解説も加えて本学日本文化研究所の『紀要』第16号および所報『あふひ』第16号などに掲載した。また他方で、「賀茂祭草子」「賀茂臨時祭絵巻」「賀茂競馬屏風」など本学図書館所蔵の絵画資料の詞書を解読すると共に、主要な絵図に解説を加え、それらをデジタル化して公開する試みを進めた。それをご覧になった学内外の研究者などから、予想以上の好評をえている。 さらに学外研究協力者の一人でもある宇野日出生氏の勤めている京都市歴史資料館に寄託・寄贈された賀茂社関係資料のうち、旧社家戸田家文書の主なもの(特に江戸時代の賀茂祭関係日誌類)を調査し、前年度に続いてマイクロフィルム撮影をさせて頂いた。 ほかに平成22年(2010)が賀茂斎王の創設(弘仁元年=810)から満1200年にあたることを記念して、葵祭の翌日(5月16日)本学で「賀茂斎王-千二百年の歴史と文学」というテーマの特別講演(外来講師の榎村寛之・後藤祥子両氏)とシンポジウム(学内2名も加えて4名)および賀茂関係絵巻の展示会を行い、その全容を『紀要』第16号に掲載した。
|